新卒や新入社員がシェアハウスに住むのはありかどうか、リスク・デメリットも合わせて紹介します。
目次
新卒・新入社員がシェアハウスに住むのはあり
新卒・新入社員がシェアハウスに住むのはありです。
国土交通省の調査では、シェアハウス入居者の40%以上が20~25歳という統計が出ています。
大学卒の場合は新卒と呼ばれる年齢は22〜23歳が一般的なので、シェアハウスに住む人の大半が、新卒・新入社員の層に当てはまるといえます。
画像引用:シェアハウスに関する市場動向調査結果について|国土交通省
また、入居者の職業も「正社員」が3割以上を占めています。
会社に勤めている人でも、シェアハウスを住居として使う人は多いです。
画像引用:シェアハウスに関する市場動向調査結果について|国土交通省
実際に、新卒1年目からシェアハウス生活する人のYouTube動画などもアップロードされています。
ですから、新卒・新入社員がシェアハウスに住むこと自体は一般的には問題ありません。
会社がシェアハウスに住むのを禁止することはある?
会社がシェアハウスに住むのを禁止することはあります。企業の社内規定(会社が定めた社内ルール)には、社員が住む場所に関係する制約が含まれていることがあるからです。
例えば、特定の場所での勤務が必要な場合や、セキュリティ上の理由で特定の場所での業務が制限されている場合などです。
そのため、シェアハウスに住むことについては、あらかじめ伝えておくと問題が起こりづらいでしょう。
ちなみに、会社は、社員の住所を把握する義務があります。そのため、住所は必ず会社に伝わります。住んでいる場所を隠して勤務することはできないので、覚えておいてください。
法律上、会社は従業員の住所を把握しておかなければいけません。
回答労働基準法では、「労働者名簿」を作成して保管することを会社に義務づけています。
シェアハウスに住むことが不安なら、あらかじめ会社に正直に伝えて相談する方が良いです。
新卒・新社会人がシェアハウスに住むリスクやデメリット
新卒・新社会人がシェアハウスに住むリスクやデメリットは下記3点です。
- 環境に慣れるまでが大変
- 他の社員に受け入れられないことがある
- テレワークをしづらい
1.環境になれるまでが大変
新卒・新入社員になったことだけでも環境の変化が大きいのに、シェアハウスではさらに他の人と一緒に住むという環境に置かれます。
そのため、周りの環境がプレッシャー・負担になり、ストレスを感じ、休息も取れずに体調を崩したり、会社の業務に支障が出る可能性があります。
特に、環境の変化に敏感な人は要注意です。
HSP診断なるものを友人に言われてやったらバリバリのHSPだったので、そもそも刺激に対してのキャパが小さいんだな。新社会人の新しい環境でシェアハウス、新しい活動って刺激が強すぎた。来年は一人暮らしに戻りながらインプットの体力をキープできる生活をしたい。
— いしはら よう (@naughty_davy) December 30, 2020
不安な方は、1年目は一般的な賃貸に住み、ある程度会社に慣れてきた2年目くらいからシェアハウスに挑戦するのが良いでしょう。
もし、金銭面でシェアハウスを選ぼうと考えているなら「ワンルームマンション」という選択肢も考えてみてください。
「クロスハウス」のワンルームでは、家具家電付きで敷金・礼金なしなどシェアハウスと同じくらいの金額で、自分のプライベート個室で生活できます。
2.他の社員に受け入れられないことがある
社内には、あなたがシェアハウスに住むことを受け入れられない人がいるかもしれません。
そもそもシェアハウスに住む人が少数派なのと、偏見などによって良く思わない人も居るようです。また、業務に支障が出ないかを心配に思う人も存在します。
3.テレワークをしづらい
シェアハウスは共有部が多いため、音が伝わりやすいです。
そのため、テレワークで打ち合わせをするには、周囲に気をつかう必要があります。秘密情報が漏れる危険性も考えられるでしょう。また逆に、他人の生活音や会話の声がテレワークの相手に聞こえることもあります。
自宅でテレワークを頻繁にする人には、”音が聞こえやすい”というのは大きいデメリット・リスクになります。
ただシェアハウスの中には、自分の部屋以外のテレワーク用の個室・会議室付きの物件も存在します。例えば「オークハウス」で紹介するシェアハウスではインターネット環境も整っており、モニターやデスク・チェアなどの貸し出しをしている物件もあります。
テレワークメインの方は、音に配慮された物件に住むのがおすすめです。
関連記事:シェアハウスのデメリット11選!何が悪いのか徹底解説
新卒・新入社員がシェアハウスに住むメリット
新卒や新入社員が、シェアハウスに住むメリットをまとめました。
- 家賃が安い
- 家具・家電が用意されている
- 負担で合わない人と知り合い、生活できる
メリットを1つずつ解説します。
1.家賃が安い
シェアハウスは通常の賃貸マンション・アパートに比べて、家賃が安めに設定されています。
一般的に、家賃は収入の3割が目安です。これは賃貸マンション・アパート、シェアハウス共通の事項です。
一般的に、家賃は毎月の収入の3割が目安とされています。例えば、毎月の収入が20万円であれば、6万~7万円程度の家賃の部屋を探すのが妥当といえるでしょう。
また、シェアハウスに入居する人の平均月収は、約25%が1~10万円・約30%が10~20万円というデータも出ています。シェアハウスの家賃が6万円までであれば、そこまで負担を感じることなく暮らせることが分かります。
画像引用:シェアハウスに関する市場動向調査結果について|国土交通省
家賃に水道光熱費も含まれているとお得
中には、家賃が7万円を超えるシェアハウスもありますが、こういった物件は水道光熱費が含まれていることも!インターネット代=Wi-Fi代が含まれている物件もあるため、月々の固定費を抑えたい人は必見です。
一人暮らしで賃貸マンション契約+水道光熱費+インターネット代を支払うのに比べて、かなり安く済ませることができます。
シェアハウスの相場は地域など場合によって違うと思いますが、大体 63,000~70,000円 程度だと思ってください。
これ、普通に考えたら高いと思いますよね?でも実はこれ、光熱費・インターネット代・水道代込みなんです。
また、家賃補助が出る会社なら、実質「水道光熱費まで会社に補助してもらえる状態」になります。
新社会人の皆様、これから新居を探す場合はシェアハウスを選択肢に入れることをおすすめします。
色々とメリットはありますが、何が一番いいかって「家賃に水道光熱費が含まれてること」ですよ。
家賃補助が出るなら、実質水道光熱費まで会社に補助してもらう状態になります。— 契約法務あべ行政書士事務所 (@mizukiabe_houmu) February 6, 2023
新卒・新社会人だと家賃だけで負担がかかりやすいですが、水道光熱費やインターネット代コミコミの物件ならお得に暮らせます。
水道光熱費は使い放題では無く、一定量を超過したら追加費用が発生することもある
ただし、シェアハウスの物件によっては、水道光熱費が一定の量を超えると追加で支払わなければなりません。
契約書第6条記載の通り、使用料超過分の費用がかかります。
例:電気代150kw/月 (一日の使用料の目安 5kw)を超えたら超過分発生
シングルルームやドミトリーなどで個室毎にメーターがない場合は、物件全体でかかった費用を期間内の住人の数で割って一部屋分の使用量を算出します。
契約書はしっかり読みましょう。
2.初期費用がかからない物件も多数ある
家に住むのに最初に必ず支払うべきお金、それが初期費用です。賃貸マンションやアパートに住む際に、初期費用として敷金・礼金を支払う必要があります。
しかしシェアハウスは、敷金・礼金が無料の物件が多数存在します。例えば「シェアーズ」では記事執筆時点で106件もの敷金・礼金不要のシェアハウスが掲載されています。
できるだけ最初に支払うお金を節約したい人は、検討してください。
契約金や日割りの家賃など、管理会社によっては必要
シェアハウスでも初期費用を一切支払わずに、契約することは難しいです。管理会社によっては、以下のようなお金を初期費用として徴収しています。
・契約金
・日数で割った家賃+共益費(前家賃)
・保証金(デポジット)
シェアハウスでは敷金や礼金が不要なところがほとんどですが、それでも5~10万円ほどのお金が必要です。
関連記事:シェアハウスの初期費用はどれくらい必要?
3.家電・家具が用意されている
シェアハウスはすぐに生活できるように、家具・家電が用意されています。
自分のプライベート空間=部屋にベッドや机・椅子などが、リビングやキッチン・ランドリールームなどの共有スペースには冷蔵庫・テレビ・洗濯機などがすでに完備されています。
自分で使う物/身の回り品しか用意しなくていいので、この点でも費用を抑えることができます。
ラウンジやジムが完備している物件もある
シェアハウスによっては、ラウンジやジムが完備している物件も存在します。ラウンジも広々としており、ワークラウンジとして使えるところも!
またフィットネスジムも契約して通うとなると中々続きにくいですが、自分が住むシェアハウスにあれば気軽に利用できます。
4.普段出会わない人と知り合い、生活できる
普段出会わないような人と知り合って生活できるのは、シェアハウスの醍醐味といえます。
最近では、アウトドア・DIY・ペット可能など様々なコンセプトに沿ったシェアハウスも多数あります。
これを、コンセプトシェアハウスと言います。
コンセプトシェアハウスとは、同じ趣味・嗜好の人たちが集まって、共通の楽しみやニーズを共有しあいながら生活することを目的としたシェアハウスのこと。
それぞれの物件には、特定の「コンセプト」が明確に設定されており、そのバリエーションは多種多様。
音楽、スポーツ、ペットといった趣味共有をコンセプトテーマにした物件はもとより(中略)、衣・医・食・職・住・遊とあらゆる分野の物件が登場している。
自分と同じ趣味・スタイルの人が集まったシェアハウスであれば、より交流できてタメになる情報などもシェアし合えるでしょう。
逆に、入居者同士のかかわりが少ないシェアハウスもあります。なので「家賃を節約するためにシェアハウスを選ぶ」という人でも安心です。
外国人とも交流できるシェアハウスもある
「ボーダレスハウス」のように外国人と積極的に交流できるシェアハウスも存在します。
こちらのシェアハウス検索サイトなら、どの物件も「入居者の半分は必ず外国人」です。国際交流をしながら暮らしたい人・日本に居ながら英語力を伸ばしたい人は、こういった外国人が入居しているシェアハウスを選びましょう。
関連記事:シェアハウスのメリット11選!シェアハウスの良いところまとめ
シェアハウスに向き・不向きの人の特徴
シェアハウスに向いている人・向いていない人の特徴をまとめました。
シェアハウスに向いている人
・他人のことがそこまで気にならない
・周囲の音に敏感過ぎない
・環境の変化を楽しめる
・自分の意見をしっかりと言える
シェアハウスに向いている人は、他人や周囲の音が気にならない・敏感過ぎない人です。
シェアハウスに住むと、仕事が終わって帰宅した後も、他の入居者とのコミュニケーションが発生します。他人と暮らすのは思った以上に大変なので、環境の変化を負担に感じず、むしろ楽しめる人が良いでしょう。
また、会社の人に説明する機会が出てくる可能性があるので、自分の意見をしっかりと言える人の方がシェアハウス向きです。
いろいろな世代や価値観を持った人と偏見無く交流することを楽しめる人は向いていると思います。あとは、大雑把なほうがいいかもしれません。こういうするべきとか、これがルールだから、とかは言い過ぎると居づらいと思いますね。ルールにはできるだけ寛容なほうがいいと思います。
関連記事:シェアハウスに向いている人の特徴7つ
シェアハウスに向いていない人
・他人の言動や行動が気になる
・几帳面で綺麗好き
・自分の意見が言えない
・シェアハウス居住者に対して理解を示さない会社で働いている
反対にシェアハウスに向いていない人は、他人の言動・行動が気になってしまう人です。
自分の部屋にいても、共有スペースでの音・行動などが気になっていては生活そのものがストレスに。
自分の思い通りの行動をしてくれる人は居ないので、肝に銘じておきましょう。
また几帳面・綺麗好きな人も不向きです。
いくら自分専用の部屋があってもキッチン・水回りは共有で使う物件がほとんどなので、使い方によってはどうしても汚れてしまいます。
定期的に清掃されても、特にお風呂・トイレは共有で使うことが嫌な人はシェアハウスには向きません。
また自分の意見が言えない人も、我慢して暮らすことになるのでシェアハウスはおすすめしにくいです。
最後は、シェアハウスに住んでいること・居住者に対して理解を示さない会社で働いている人です。シェアハウスに住んでいることで、会社で嫌味など言われてしまう可能性もあります。
ただし、シェアハウスに住むことを禁止している会社であれば、決まりなので守ってください。
関連記事:シェアハウスに向いてない人の特徴10
新卒や新入社員がシェアハウスに住むのはあり?リスクやデメリットを紹介:まとめ
新卒・新入社員がシェアハウスに住むのは会社で禁止されている以外、問題ありません。
家賃や初期費用が安く済み、家具・家電付きであれば準備費用まで抑えられます。自分に合うコンセプトのシェアハウスに住めば、他の入居者ともうまく関係を築いて暮らしていけるでしょう。
しかし性格によってはどうしてもシェアハウス向き・不向きはあるので、その点も踏まえた上でシェアハウスへの居住を検討していただければと思います。
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