シェアハウスは家賃が安いなどのメリットがある一方で、様々なデメリットもあります。ここでは、シェアハウスに住むデメリットを詳しく解説してみました。
目次
水回りを自由に使えない
シェアハウスではトイレ、お風呂、キッチンが基本的に共有部分になっています。
そのため他の入居者が使っている場合は、使い終わるまで待たなければいけません。水回りを自由に好きなタイミングで使えない点は、シェアハウスの大きなデメリットの1つです。以下の動画のように洗濯機の中に他の住人の洗濯物が入っていて回せないといったケースもあります。
筆者自身もシェアハウスで生活した経験がありますが、「テレビ番組を見るために○時までに入浴を済ませたい」と思っていても、予定通りにならずストレスを感じた経験は多くありました。またお腹が痛いのに、なかなかトイレが空かずにひたすら苦しむということもあります。
なお、中には、部屋の中にそれぞれお風呂やトイレが設置されているシェアハウスもあります。もし、水回りを自由に使いたければ「水回り付き個室があるシェアハウス」がおすすめです。
シェアハウスのルールにしたがって生活する必要がある
シェアハウスには様々なルールがあります。例えば以下のようなルールです。
ルールはシェアハウスによって異なり、ゆるいところがあれば、厳しめのところもあります。
筆者もシェアハウスに住んでいたのですが、そのときのルールは以下のようなものでした。
- 入浴時間は1人あたり20分間
- 23時以降は音を立てない
- 知人や恋人を招いてはいけない
- 外出時は行き先と戻り時間を報告する
特に、23時以降に音を立ててはいけないことに苦労しました。なぜなら夜の時間帯に、海外サッカーの試合を見ることが多かったためです。
イヤフォンやヘッドフォンをつけて音が漏れないようにすれば、23時以降でもテレビや動画の視聴はOKでした。しかし、ゴールが決まって興奮したときにも声を出せないのが地味に辛かったです。
ルールを破ると、他の入居者に迷惑をかけます。何度も繰り返すと、入居者との人間関係が壊れたり、最悪の場合は強制退去させられることもあります。
シェアハウスは、普通の賃貸と比べて、自由度が低い点がデメリットです。
関連記事:シェアハウスのマナー一覧
プライベートを確保しづらい
シェアハウスには常に他の人がいます。そのためプライベートを確保しづらい点はデメリットです。
シェアハウスの中には、入居者同士の関わりが少ないところはあります。例えばシェアハウス検索サイト「」では以下のようにプライベート重視のシェハウスを検索することも可能です。
しかし、廊下で各部屋がつながっているため、音が漏れやすかったり、共有部分で人と出会ったりするため、やはり完全にプライベートを確保するのは難しいです。
筆者の経験としては、朝起きてトイレに行きたい時、他の入居者に寝ぐせが立ちまくりの姿を見せなければならなかったのが嫌でした。そのシェアハウス内では割と年上だったのですが、だらしない姿を見られるためです。ほかにも「誰にも見られたくない」という状況でも、どうしても見られるリスクがあったのは、シェアハウスの大きなデメリットだったと感じます。
女性の入居者が外で嫌なことがあったのか、泣きながら帰ってきた時にシェアハウス内で会ってしまい、どのようにしていいのか分からなかったのも、プライベートを確保できないことで困った経験の1つです。
特に、寝室も他の人と一緒の「ドミトリータイプ」だと、一人だけの空間を作るのは不可能です。
騒音が気になる
シェアハウスには騒音のストレスがつきものです。「夜23時以降(22時以降)は音を出さないように」といったルールを設定しているシェアハウスも多くありますが、それでも生活する中では音が発生してしまいます。
実際に、入居者同士でのトラブルで、「騒音」は多く挙げられています。
ちなみに筆者もシェアハウス居住当時は非常に神経質な性格であったため、騒音に慣れるまでには1か月程度かかりました(慣れてからは、特に気にならなくなりました)。
常にどんちゃん騒ぎでうるさくて生活できないレベルの騒音はありません。しかしなるべく静かな環境で生活したい人にとって、騒音が気になる点はシェアハウスのデメリットでしょう。
性格が合わない住民がいると精神的に苦しい
シェアハウスには、さまざまなバックボーンのある人たち、色々な価値観をもった人たちが入居します。当然、気の合う人ばかりが集まるわけではありません。中には性格的に合わないと感じる人もいるでしょう。
関連記事:シェアハウスに住む人の特徴とは?シェアハウス経験者が紹介!
大人同士なので、喧嘩に発展することはまずありません。しかし、性格が合わない人のことを意識しすぎたり、「嫌いだ」と感じたりすることが多い人には、致命的なデメリットになります。
ただ、シェアハウスによっては、入居者個々のプライバシーを重視しており、一人暮らしのような生活ができる物件もあります。
最初は、他人との共同生活に緊張していたんですが、意外に一人暮らしみたいな感覚で、他の人との関わりがなかったので、すごく僕に合っていました。
(中略)
特に人間関係のトラブルになることもなく快適です。引用元:クロスハウス お客様様の声
また、どうしても合わないなら、転居するのも選択肢の1つです。シェアハウスの管理会社の中には、無料で移動できるサービスを提供しているところもあります。
設備はあまり充実していない
シェアハウスには、最初から家具や家電が揃っている物件が多くあります。それ自体は初期費用の削減につながる大きなメリットですが、あくまでも最低限の機能を備えたものでしかありません。
例えば部屋の内装やデザインにこだわりたい場合には、別途自分で用意する必要があります。しかし部屋は個室タイプでも狭いことが多いため、カスタマイズできる範囲は限られています。
「自分らしい雰囲気にこだわりたい」などと考えている方には、シェアハウスは不向きです。
住民同士でトラブルが起こる可能性がある
シェアハウスでは、ちょっとした意識のすれ違いや価値観の違い、やるべきことをきちんとやらなかったといった理由により、トラブルに発展する可能性があります。他人と共同で生活する以上は、受け入れなければならないデメリットです。
筆者の住んでいたシェアハウスでも、入居者同士でトラブルが発生したことがあります。そして、私が仲介役になったことがありました。
その時は比較的短時間で解決できましたが、やはり第三者が仲裁に入ったことが大きな原因だったと思われます。喧嘩の渦中にいる2人だけの関係だとどうしても熱くなってしまうため、冷静になるためにも周囲の人を巻き込むことが重要です。
なおシェアハウスの管理者は、現入居者との相性を判断して「相性が合わなそう」と感じて入居を拒否する事例もあります。
そのため、大きなトラブルに発展する可能性は低いと考えておいてOKです。
シェアハウスに友人や恋人を招待できない
シェアハウスによっては、自室であっても友人や恋人を招待してはいけないというルールが設定されています。実際に筆者が居住していたシェアハウスでは、居住者以外は一切シェアハウスに入れてはいけないというルールでした。
シェアハウスによっては、同性のみ招待可能、異性の招待は不可といった細かいルールが設定されていることもあります。友人を自分の部屋に招いて遊びたいと考えている人にとっては、大きなデメリットです。
なお、友人や恋人を招待可能な場合であっても、他の入居者のことも考えて以下の点には留意する必要があります。
- あまり頻度を高くしすぎない
- なるべく早い時間に帰ってもらう
- 大きな音を出しすぎない
- 共有スペースはなるべく通さないようにする
シェアハウス内では原則恋愛禁止
シェアハウスでは男女が一緒に生活します。日々顔を合わせたり、コミュニケーションを取ったりしていると、自然に恋愛感情が生まれることも珍しくありません。しかしシェアハウスによっては、恋愛禁止のルールを設けています。
シェアハウスの物件によっては、入居者同士の恋愛にペナルティを設けていたり、恋愛自体を禁止にしている物件もあります。
引用元:シェアハウスは出会いの場?実情を解説 | シェアハウスについて | 東京のシェアハウスなら家賃3万円台からのクロスハウス
つまり好意を持ってしまっても、恋愛的なアプローチをできないジレンマに苦しむことになるのです。
恋愛禁止のルールは、万が一破局した後の気まずさ防止、他の入居者への気づかいといった目的があります。実際に、シェアハウス内で恋愛したことにより、片方もしくは両方が強制退去となるケースも珍しくありません。
4月から僕の家を浪人シェアハウスとして無料で開放します。
・定員4名
・各人寝室有
・駅近
・東京都(都心6区)法に触れるようなことをしたら強制退去させます。
テラスハウスじゃないので恋愛したら強制退去させます。
光熱費など一切要りません。リプ欄の応募フォームより応募してください。
— どらへもん (@paul_haribo) January 20, 2020
ただ「迷惑さえかけないなら不問」というように、入居者同士の恋愛に対して寛容な態度を取っているシェアハウスも見られます。このあたりは物件ごと、管理会社ごとに大きく異なるポイントです。
異性と一緒に生活していると他人からの見られ方が気になる
シェアハウスに住むことは、異性と一緒に生活することとほぼイコールです。内実はどうであれ、世間的には「異性と一緒に生活している人」として見られます。それが恋愛の足かせになってしまうケースも珍しくありません。
ただしシェアハウスには女性専用物件、男性専用物件などもあります。
「異性と一緒に生活している」という見られ方が気になる方は、女性専用・男性専用のシェアハウスを探すのがおすすめです。
関連記事:シェアハウスに女性が住むのは危険?男女混合シェアハウスの危険性は?
私物を勝手に使われることもある
シェアハウスで生活していると、共有スペースに置いた私物を勝手に他の入居者に使われる可能性があることもデメリットです。ほかの人に使われたくなければ、必ず自室で保管する必要があります。
なお、シェアハウスでは共有スペースに置いてあるもので、名前が書いていなければ、全員の共有物と見なすのが暗黙のルールとしてあります。そのため、万が一他の入居者に勝手に私物を使われても、名前を書いていなければそれは自己責任です。
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