コロナ渦のコワーキングスペース利用に関する調査報告【利用経験者103人に調査】

コワーキングスペース利用に関する調査報告【利用経験者103人に調査】
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コワーキングスペースを運営されている方は、

・コロナ渦にコワーキングを利用する人は、どんなニーズがあるんだろう
・どんな職業や職種の人が多いんだろう

とお悩みではありませんか? コワーキングスペースを利用する人のニーズが明確になれば、利用者数の増加が期待できます。

2021年1月時点で全国のコワーキングスペース800以上を掲載する、「Coworking DB(コワーキングディービー)」では、コロナ渦におけるコワーキングスペース利用に関する調査を行いました。調査内容や調査方法・人数・期間は以下の通りです。

・回答者の性別や年齢、職業、職種、利用エリア
・コワーキングスペースを利用する目的と頻度
・コワーキングスペース選びで重視するもの
・理想的なコワーキングスペース利用料金
・理想的なコワーキングスペース(自由記述)

調査方法;Lancers(ランサーズ)のアンケート機能を利用
調査人数;103人
調査期間;2021年1月4日〜2021年1月10日

コワーキングスペース運営者の方はぜひ参考にしてみてください。

回答者サマリー

今回の調査にご協力いただいた方のサマリーは以下の通りです。

性別

回答者の性別

職業(単一回答)

回答者の職業

 

職種(単一回答)

回答者の職種

 

近年では、新型コロナウィルスの感染拡大に伴いテレワークが普及したため、会社員の方の利用が48.5%(103人中50人)。ついで自営業者(フリーランス)の41.7%(103人中43人)となります。

職種では、「ライター」の27.2%(103人中28人)がもっとも多く、「営業/企画/マーケティング」が19.4%(103人中20人)という結果に。ちなみに、「営業/企画/マーケティング」と回答した20人のうち16人の方が会社員です。

また、「そのほか」と回答した38人のうち19人が会社員であることから、勤め先のテレワークによる「事務職」などの方であると予想されます。

このように、コロナ渦のコワーキングスペースは「テレワーク中の会社員」「ライター・エンジニア・デザイナーの自営業者」の大きく2つに分かれる結果です。

コワーキングスペースを利用する目的と頻度

コワーキングスペースを利用する人は何を目的に、またどのくらいの頻度で訪れるのでしょうか。最も近いと思うものを一つ選択してもらいました。

コワーキングスペースを利用する目的(単一回答)

コワーキングスペースを利用する目的

コワーキングスペースを利用する目的は、仕事(副業含む)が71.8%(103人中74人)と大半を占めます。会議/打ち合わせと回答したのは13人でしたが、そのうち10人は自営業者(フリーランス)による回答でした。

コワーキングスペースを利用する頻度(単一回答)

コワーキングスペースを利用する頻度

コワーキングスペースを利用する頻度に関する質問では、「週に1回にも満たない(63.1%)」「週に1回(24.3%)」をあわせた週に1回以下の方の合計が87.4%(103人中90人)と大多数を占める結果になりました。ちなみに、「週に4〜5回」「週に6回以上」という選択肢も設けていましたが、回答は0という結果に。

多くの方はコワーキングスペースの利用を、仕事場のメインとしていないようです。

コワーキングスペース選びに最も重要視するもの

利用者はコワーキングスペース選びの際に、何を重視するのでしょうか。いずれも通いやすい立地であることを前提に、4つのうちから選択してもらいました。(単一回答)

・施設の快適さ(デスク・チェア、利用者のマナー、個室、快適な空調、清潔さ、おしゃれさ、景色・眺望など)
・リーズナブルな料金
・設備の充実(フリードリンク、備品貸与、複合機・シュレッダー、飲食メニューなど)
・交流(イベントや勉強会)

コワーキングスペース選びに最も重要視するもの

「施設の快適さ(デスク・チェア、利用者のマナー、個室、快適な空調、清潔さ、おしゃれさ、景色・眺望など)」を重視する方が半数以上となりました。後述しますが、利用のコワーキングスペースについて自由記述形式で回答してもらった内容でも、「清潔」「コロナ対策」といったキーワードが多く登場しましたので、コロナ渦という時代背景を現しているのでしょう。

利用料金がリーズナブルであることを重視する方も多いようですが、具体的にはいくらを超えると利用を控えるほどに高いと感じるのでしょうか。次の質問で聞いていますのでご参考ください。

コワーキングスペースの利用を控えるほどに高いと感じる価格

コワーキングスペース利用者は、「ドロップイン(時間単位・日単位の利用)」「月額利用」のそれぞれの場合において、いくらを超えると利用を控えるほどに高いと感じるのでしょうか。

ドロップインの場合

ドロップインの場合

「ドロップイン利用のコワーキングスペースの場合、1日あたりいくらを超えると、利用を控えるほどに高いと感じますか?」と質問してみたところ、1,000円以上という回答が39.8%(103人中41人)と最多になりました。ついで1,500円以上の20.4%、2,000円以上の16.5%という結果に。

以上を勘案すると80%近い人が1日あたり2,000円を超えると、利用を控えるということが言えます。

月額利用の場合

月額利用の場合

「月額利用のコワーキングスペースの場合、1ヶ月あたりいくらを超えると、利用を控えるほどに高いと感じますか?」と質問してみたところ、10,000円以上という回答が43.7%(103人中45人)と最多になりました。ついで20,000円以上の27.2%という結果に。5000円以上の15.5%もあわせると、86.4%の人は月に20,000円以上の価格になると利用を控えるということが言えます。

先の、「コワーキングスペースを利用する頻度」に関する質問でも、週に1回以下の方の合計が87.4%(103人中90人)という結果でしたので、そもそも月額会員になってまで利用したいとは考えていない人が多いのでしょう。

理想的なコワーキングスペース

ではコワーキング利用者の方は、どんなコワーキングスペースを利用したいと考えているのでしょうか。自由記述形式で回答いただきましたので、年齢・性別・職業・職種・地域とあわせて全文を紹介します。

コロナ対策がされている

時代背景もありコロナ対策に関する希望は多いようです。

窓が多くて開放的な感じが良いです。あまり閉鎖的な空間だと落ち着いて仕事しにくいです。それに、換気が出来るのでコロナ対策にも十分役立つと思います。ライターは疲れやすいので、明るくて開放的な感じだとかなり助かります。
男性(26歳) 福岡県 自営業 ライター

おしゃれでリラックスのできる空間
スピードの速いWi-Fiアクセス
時間単位で借りれるリーズナブルな料金体制
しっかりと換気、消毒をしているコロナ対策ばっちりの空間
ソフトドリンク飲み放題
しっかりとセキュリティされている空間。
男性(33歳) 熊本県 自営業 営業/企画/マーケティング

コロナの影響でコワーキングスペースを利用しています。まずは完全個室制で感染対策をしっかりしていただきたいです(リモートしている意味がなくなってしまうため)。それと欲を言えば、フリードリンクや軽食を格安で提供することや、異業種交流のようなイベントがあると嬉しいです。
男性(45歳) 福岡県 会社員 営業/企画/マーケティング

清潔感がある

似たような意見として多く挙がったのが「清潔感」というキーワードでした。

コワーキングスペースに求めるものは利用しやすい金額設定とプライベートの確保です。仕事をする場であるためおしゃれさや最新の設備は必要と考えておらず、地味でも使いやすく、集中して作業に打ち込むことのできる清潔感のある場所を求めています。
女性(28歳) 茨城県 会社員 営業/企画/マーケティング

清潔感がしっかりしているのはもちろんですが、空調を重視したいです。室内気温の管理、湿度も管理してほしいです。場所によってはエアコンがガンガンかかっていて、すごく乾燥しているところがあります。自分はのどを痛めやすいのでそこも気を使って欲しいです。
男性(33歳) 愛知県 会社員 営業/企画/マーケティング

清潔感があっておしゃれ。空間が広い。お客様と機密系の打ち合わせもできる配慮がある。(数枚程度であれば)印刷が無料。スタッフさんが接しやすい。カフェが併設されている。パソコン作業用のディスプレイモニターがある。(変換アダプターもある)
女性(31歳) 埼玉県 会社員 営業/企画/マーケティング

清潔、美味しいコーヒーが飲める、最新の雑誌がある、会議室が複数ある、お湯と紅茶やハーブティーがある、チョコレートや飴やグミなどのつまめるお菓子が販売してある、コピーを有料で頼めるサービスがある、など。
男性(33歳) 愛知県 会社員 営業/企画/マーケティング

常に清潔、個室が好きな時に使える、ドリンクバーや軽食が提供される、ヘッドセットやモニターなど備品の貸し出し、荷物の受け取り、シャワールーム設備、マッサージチェアや簡単な運動器具などの気分転換ができる設備、PCツールのレクチャー・情報交換会、異業種交流セミナー
女性(40歳) 東京都 自営業 営業/企画/マーケティング

フリードリンクが利用できる

設備面として「フリードリンク(ドリンクバー)」を挙げている方も多い印象です。

個室が使える、コーヒー等のフリードリンクサービスがある、オフィスグリコのような軽食(お菓子)の有料サービス、Wi-fi及び電源の完備、業務用のコピー機がある、清潔感がある、眺望が良い、内装がオシャレ、撮影OKなスペースがある(撮影用スペース)
女性(29歳) 兵庫県 自営業 デザイナー

快適で長く居れること、フリードリンクがあること、インターネットがつながりやすいこと、雑誌や新聞が読み放題であること、個室でゆったりできること、休憩できるスペースがあること、清潔で落ち着いて仕事ができること
男性(45歳) 奈良県 自営業 ライター

やはりコワーキングスペースは快適に長時間利用できる空間が理想的だと思いますので、フリードリンクがあったり、個人個人が作業する空間がしっかりと仕切りがあるなどのプライベート空間がある程度確保されているコワーキングスペースが理想です。そしてお洒落ならなお良いと思います。
男性(35歳) 愛知県 会社員 営業/企画/マーケティング

まとめ

以上が、コワーキングスペース利用に関する調査報告でした。コロナウィルスの流行によって、これまでフリーランスの作業場所として利用されていたコワーキングスペースが、会社員の方の仕事場所としても広まってきた印象が強い結果となりました。

また、それによって利用者のコワーキングスペースに対するニーズも多様化してきています。コワーキングスペース運営者はあらためて、提供する便益について考えなおさなければいけなくなったと言えるのではないでしょうか。

本調査が少しでも、コワーキングスペースを運営する方の参考になれば幸いです。

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