フリーランスやスモールビジネスを展開する人にとって便利な場所である「コワーキングスペース」。かつては主に都内で運営されていることがほとんどでしたが、最近は地方でもコワーキングスペースが展開されてきていて、徐々に広く認知されるようになってきました。
しかし、そんなコワーキングスペースを未だ利用したことがないという人は多いです。「お金の無駄になるのでは?」「そもそもコワーキングスペースを利用する意味はあるのか」など、利用経験のない人であれば、こうした疑問を抱くことは珍しいことではありません。
そこで、今回はコワーキングスペースを利用するメリット・デメリットをご紹介します。
目次
コワーキングスペースの利用を検討する人は多い
近年、日本各地でコワーキングスペースが増えてきました。それに伴い、「コワーキングスペースを利用してみたい」「コワーキングスペースの使い勝手が知りたい」という人も多くなってきています。
しかし、コワーキングスペースの実態を理解していない人にとっては、最初の一歩はちょっぴり勇気がいるもの。だからこそ、そんな人はメリット・デメリットを把握しておく必要があります。
コワーキングスペースを利用するメリット6つ
まずは、コワーキングスペースを利用するメリットについて見ていきましょう。
1.自宅よりも作業が進みやすい
コワーキングスペースのメリットの一つが「自宅よりも作業が進みやすい」というものです。
コワーキングスペースのコンセプトによって若干異なりますが、利用用途は主に「仕事」「勉強」「読書」です。
周囲を見渡せば自分と同じように、真面目に作業に取り組んでいる人ばかり。そういった人たちに刺激されて、どんどん作業を進めていくことができるでしょう。
また、自宅とは違って誘惑が少ないのがコワ-キングスペースの特徴でもあります。自宅にいるとつい漫画を読んでしまう、ついベッドに寝転んでしまう、という人はコワーキングスペースの利用が向いているといえるでしょう。
2.新たな交流が増える
コワーキングスペースはいろいろな人が活用している場所です。同じ空間の中で作業をしていれば、何らかの交流が生まれることも珍しくありません。
ビジネスパートナーが見つかることもありますし、プライベートで遊ぶ趣味友が見つかることもあるでしょう。
フリーランスの場合、自宅で作業していることが多いため、必然的に外部との交流機会が少なくなってしまうのが現状。「人との触れ合いも大切にしたい」「最近人と会っていないな…」と感じる方であれば、コワーキングスペースでの作業は有意義な時間となるでしょう。
3.電源、Wi-Fiが利用できる
コワーキングスペースのほとんどは電源やWi-Fiが完備されていることがほとんどです。そのため、パソコンやスマホのバッテリー残量を心配することなく作業に集中できるでしょう。
また、中には「コピー機」「FAX」「文房具一式」「パソコンやスマホの充電コード」などを自由に使えるよう提供しているコワーキングスペースもあります。
このようにインフラが十分整っているコワーキングスペースであれば、パソコン1台持って行くだけで充実した作業場所となることは間違いありません。
4.低価格で利用できる
コワーキングスペースは低価格で利用できるのが魅力です。一般的にオフィスを借りると、賃料として月額数万円~数十万円が発生してしまいますが、コワーキングスペースの相場は月額数千円~1万円ほど。作業場所として、そこまでお金をかけられない人であればコワーキングスペースは利用しやすい料金設定となっています。
また、コワーキングスペースによっては「ワンドリンク制」「時間制」などで貸し出していることもあります。
いずれもオフィスを借りるよりも格安であるため、フリーランスやスモールビジネスを展開している人にはおすすめです。
5.会議場所としての活用が可能
コワーキングスペースは必ずしも「作業場所として活用しなければならない」ということではありません。
他にも「会議場所」として活用することができます。最近は、会議・商談場所として活用することをお断りする飲食店が増え「会議をどこで行うべきか…」と悩んでいる人が少なくありません。
そんな方はぜひ、コワーキングスペースを利用してみましょう。
コワーキングスペースには会議に必要なテーブルや椅子が揃っているだけでなく、「ホワイトボード」「プロジェクター」などが完備されているところも多いものです。
このように設備が充実していることから、会議を円滑に進められるのがコワーキングスペース魅力。会議場所に困ったらコワーキングスペースの利用を検討してみましょう。
6.イベント情報を得られる・参加資格を持てる
コワーキングスペースには、定期・不定期でイベントが開催されていることがあります。
具体的には、ビジネスセミナーや自社商品のお試し会、異業種交流会など、あらゆるイベントが開催されているのです。
そんなコワーキングスペースのイベント情報は、コワーキングスペースを利用していれば随時入手することができます。また、開催されるイベントの中には「コワーキングスペース会員のみ」といった制限が設けられていることもあります。
そのため、コワーキングスペースを利用していれば、あらゆるイベントにおいて有利になるのです。
コワーキングスペースのデメリット4つ
魅力的なメリットが並ぶコワーキングスペース。一方、デメリットとしては大きく4つが挙げられます。
1.スペースが限られている
コワーキングスペースは基本的にスペースを広く活用することができません。他の利用者と譲り合う必要があるため、原則一人分のデスクの範囲で作業をします。
そのため、大量の資料を持ち込んだり、大きな機材を持ち込む必要がある仕事は不向きの場所といえます。
2.機密を扱う仕事は不向き
コワーキングスペースはあらゆる人が利用するオープンな場所です。そのため、機密事項を扱う仕事の場合は残念ながら不向きといえます。
セキュリティ面が重要となる仕事の場合は、自宅で対応するかオフィスを借りることをおすすめします。
もしくは、業務内容に応じて自宅とコワーキングスペースを利用すると良いでしょう。
3.周囲の目が気になる
コワーキングスペースは常に人がいます。利用者であったり、そのコワーキングスペースのスタッフであったりと、必ず誰かがいるため「周囲の目が気になる」というデメリットがあります。
例えば、休憩しようと思っても「サボってる」と思われることに不安を感じたり、自分の仕事の仕方を誰かに評価されてるのではないか…と考えてしまうことがあるでしょう。
性格的に「周囲を気にしない」という人であれば問題はありませんが、周囲の目が気になってしまう性格の人には若干ストレスに感じてしまうかもしれません。
4.周囲の会話が気になる
コワーキングスペースは私語厳禁ではありません。
そのため会議や商談で活用されることがありますし、利用者同士でコミュニケーションをとっていることもあります。また、通話も禁止していないことがほとんどであるため、常に誰かが会話している状態であるといっても過言ではありません。
こうした環境であることから、作業中に周囲の会話が聞こえてきて集中力が散漫になってしまうということも考えられます。「静かな場所で作業がしたい」という場合は向いていないかもしれません。
コワーキングスペースを一度「お試し」するのがおすすめ(まとめ)
今回はコワーキングスペースのメリット・デメリットについてご紹介しました。
コワーキングスペースにはメリット・デメリットそれぞれが存在するため、両方をきちんと把握しておきましょう。
しかし、どれだけコワーキングスペースの情報を把握しても、やはり一度行ってみないことには実際の「使い勝手」「雰囲気」を理解することはできないのも事実。
コワーキングスペースの多くは「お試し」で初めての人に向けてスペースを提供しているため、こうしたサービスを活用してみましょう。
本当に自分に合っているのか、ぜひ実際に自分の目で確かめてみてくださいね。
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