「スタートアップ時のオフィスはどう選べば良いの?」「とりあえず自分好みのオフィスを選んでも良い?」など、スタートアップにおけるオフィス選びに頭を抱えている方は多いのではないでしょうか。
オフィスはモチベーションや生産性にもつながるため、安易に選ぶことは好ましくありません。
そこで、今回はスタートアップのオフィス選びで注意すべきポイントをご紹介します。起業を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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スタートアップのオフィス選びは慎重に!
スタートアップのオフィスは慎重に選ぶことが大切です。
収益や事業が不安定な中、現状に見合っていないオフィスを選んでしまうと事業の成長を妨げてしまう可能性があります。例えば、収益の見通しが十分に立っていない中で高額な賃料のオフィスを契約してしまった場合、今後金銭的な問題を抱えることは目に見えています。また、事業で必要なお金が不足してしまう…ということも考えられます。
もちろん、事業の急成長に伴い予想以上の収益を得ることもあるでしょう。しかし、必ずしもそういった状況を実現できるとは限りません。
あらゆることが不安定であるスタートアップは、慎重にオフィスを選ぶことがリスクを回避することにつながります。
スタートアップのオフィス選びにおける注意点4つ
スタートアップのオフィス選びではどのような注意点があるのでしょうか。ここからは、把握しておくべき8つのポイントを解説します。
1.曜日、時間を問わずに使用できるかをチェック
スタートアップのオフィス選びでぜひチェックしておきたいのが「使用時間」についてです。
スタートアップでは曜日や時間を問わずに働くことが少なくありません。もしかしたら、1日も休むことなく、深夜までオフィスで作業することもあるでしょう。
そんなとき、オフィスの使用時間が限られていると、十分に作業を進めることができず不便さを感じてしまうものです。働くために契約したはずが、結局オフィスで仕事ができず自宅で行う…といった状況に陥る可能性もあります。これでは、オフィスを持つ意味がありません。
スタートアップであれば、「土日も使用可能なオフィス」「24時間使用可能なオフィス」を選ぶことをおすすめします。
2.知人のオフィス見学させてもらう
可能であれば、知人のオフィスを見学させてもらうと「自分に合うオフィス」をイメージしやすいでしょう。
- 日当たり
- 従業員数に対する坪数
- 間取り
- アクセス
- 使用していて不便に感じるポイント
も確認しておくと、オフィス選びのヒントにすることができます。また、実際に使用しているスタッフの感想なども聞いておくと、より具体的なイメージが掴めるものです。
そのため、使用しているオフィスの良いところと悪いところも、しっかりと聞いておくことをおすすめします。
3.敷金の金額は4か月までに抑える
オフィスの契約で必須となる「敷金の支払い」。
敷金とは
契約期間中に滞納があった場合の家賃債務や、部屋を損傷させた場合の修理費の担保として、先に預けておくお金です。
引用:敷金(SUUMO)
敷金の具体的な月数はオフィスにより大きく異なり、多いところでは12か月分を要求されることもあります。
しかし、スタートアップで高額な賃料を支払ってしまうと、資金を眠らせることになってしまうため要注意。今後、柔軟にお金を回すことができず成長チャンスを逃すことになるかもしれません。
何かとお金のかかるスタートアップはなるべく手元にお金を残しておくことがベストです。そのためにも、敷金の金額は4か月までに抑えることをおすすめします。
坪単価は1万円以下に抑える
十分な収益を得られていない中で、坪単価1万円以上のオフィスを借りることは現実的ではありません。
スタートアップではエリアにこだわらず、まずはなるべく安価なオフィスを探すことが先決です。特定のエリアにオフィスを構えることを希望するのであれば、ある程度事業が軌道に乗ってから検討することをおすすめします。
事業が安定すれば十分な収益も獲得できているもの。希望エリアのオフィスの坪単価も自分にとって適切な水準となっているでしょう。
スタートアップでシェアオフィスを選ぶメリット4つ
スタートアップでは必ずしも一般的なオフィスを選ばなければならない、ということはありません。場合によっては「シェアオフィス」を利用したほうがビジネスにおけるチャンスが増えることもあります。
ここからは、スタートアップでシェアオフィスを選ぶメリットをご紹介します。
1.初期費用を抑えやすい
シェアオフィスの大きなメリットとして「初期費用を抑えやすい」というものが挙げられます。
オフィスの初期費用は数百万円~数千万円発生してしまうことが少なくありません。これほどの初期費用は、不安定な段階にあるスタートアップでは高額といえます。
一方、シェアオフィスの場合は、数万円~数十万円程度で済むことがほとんど。ビジネスにおいて人気エリアである有楽町エリアや丸の内エリアにオフィスを構えることも夢ではありません。
なるべく初期費用は抑えたい、希望するエリアにオフィスを構えたいという方にとって嬉しいメリットといえるでしょう。
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2.オフィスの移転がしやすい
事業が安定してくるとオフィスの移転を検討することがあります。特に、人員が増えると現時点で契約しているオフィスが手狭になるものです。場合によっては、早急に別の場所を探さなければならない、ということも考えられます。
一般的なオフィスを契約している場合、退去前に各部屋の荷物を整理したり、原状回復のために業者に依頼したりしなければなりません。手間もコストもかかるため、簡単には移転できないという問題があります。
しかし、シェアオフィスの場合はそもそも原状回復費用を請求しないことがほとんど。また、会議室や応接室などは共有であるため、使用したソファやデスクを移動させる必要もありません。
つまり、必要最低限の荷物とコストで移転することができるのです。手間やコストをかけたくない方であっても満足できるのではないでしょうか。
3.情報収集ができる
シェアオフィスには様々な方が集まります。そのため、普段知ることのないような情報を得ることができるかもしれません。
実際、シェアオフィスを利用する方の中には情報収集を目的としていることも多く、有益な情報を求めて通っている例もあります。
とくに、スタートアップであればビジネスに関することはどんな情報も把握しておきたいところです。シェアオフィスの利用は思わぬ情報を入手するきっかけになるでしょう。
4.移転に伴う登記の手間が減る
移転に伴う「登記」の手間が減少するというメリットもあります。
移転の度に登記も行わなければならないのは大きな手間ですし、実は登記移転にかかるコストも発生してしまうものです。
しかし、シェアオフィスの住所に登記したまま、実際に使用するオフィスを移転すれば登記の手間はなくなります。
とくに、成長段階にある企業となると頻繁な移転が珍しくありません。そういった「将来の移転」に備えてシェアオフィスを利用するという手もあります。
失敗のないオフィス選びをしよう
スタートアップのオフィス選びは難しいものです。金銭的なこと、利便性のこと、環境のことなど、考えなければならない問題は山積みといっても過言ではありません。
今回はそうして頭を抱える方に向けて「スタートアップのオフィス選びにおける注意点」についてご紹介しました。
ぜひ、上記の内容を参考にしながら自分に合ったオフィス選びを進めていきましょう。
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