シェアハウスに入居するためには、事前にさまざまな準備が必要です。ここでは、シェアハウスに契約する時と、入居するときに必要な準備についてまとめています。
シェアハウスの契約時に必要な準備リスト
シェアハウスの契約時に必要なものは以下4つです。契約するまでに準備しましょう。
入居申込書 | 入居を申し込むための書類。管理会社からもらえるので、個人情報や入居希望日などを記載して提出する。入居審査のためにも使われる。 |
身分証明書 | 申込者が本人であるか、申込書の記載が真実であるかを管理会社が確かめるために使う。 |
印鑑 | 契約書を締結する時に使う。 |
初期費用 | 目安は100,000円ほど。ただ、実際は物件によって異なり、0円ということもある。 |
それぞれ詳しく説明します。
入居申込書
入居申込書は、内覧の時など、管理会社の人と直接会ったときに渡されます。個人情報や入居希望日、緊急連絡先、勤務先などを記載して提出するものです。
入居申込書の内容は、入居できるかどうかの審査に使われることもあります。そのため、非常に重要です。
※管理会社の人と直接会わずに、ネットで申請するだけで入れるシェアハウスもあります。
関連記事:シェアハウスの審査とは?入居審査では何を見られる?
身分証明書
シェアハウスで準備しておく身分証明書は原則として顔写真付きのもの、なおかつ現住所を確認できる書類である必要があります。
お申込時にご用意いただくもの
身分証明書(原則顔写真付き、現住所確認が取れるもの)
そのため運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、各種資格証明書などを利用可能です。顔写真なし、現住所確認が取れない書類だと、追加で書類が必要になることもあります。
なお、一部には身分証明書不要で入居できるシェアハウスもあるようですが、その環境は非常に劣悪であることがほとんどです。
参考:ゴミだらけの最貧シェアハウスに住む20歳男性の事情「身分証がないのでバイトの応募も賃貸契約もできません」(週刊SPA!)
身分証明書は申込時に加え、契約時にも再度提示を求められるのが一般的なので、常備しておくようにしましょう。
印鑑
印鑑は、シェハウスの契約書を締結する際に必要となります。
引用元:シェアプレイス 入居の流れ
管理会社の事務所などで契約する場合には、忘れずに印鑑を持って行ってください。
また、遠方に住んでいる場合は、契約書を郵送してもらい、返送して提出することもできます。
初期費用
契約書を締結したら、シェアハウスの初期費用を支払います。初期費用の支払いが完了すれば、実際に入居可能です。
支払い方法は銀行振込、クレジットカードなどが使えます。
初期費用のお支払い方法は、銀行振込・クレジットカード・海外送金の3つの方法からお選びいただけます。
引用元:クロスハウス FAQ
初期費用の支払いには期限があるので、必ず期日に間に合うように支払いましょう。入居開始日を過ぎても初期費用を支払っていなければ、入居させてもらえません。
なお、初期費用は東京都内だと、100,000円ほどが相場です。
実際には管理会社や物件によって異なります。安いところでは30,000円というシェアハウスもあります。
関連記事:シェアハウスの初期費用はどれくらい必要?
シェアハウスの入居時に必要な準備リスト
シェアハウスの入居時に必要なものは以下の5つです。初日からスムーズにシェアハウスに入居できるよう、準備しておきましょう。
衣類 | 少なくとも2~3日分の衣類は必須。しかし多すぎると収納に困るので注意しましょう。 |
タオル | 最低でも3枚はあると良いでしょう。洗濯機が共用で、他の人が使用中なこともあるため、多めに用意するのがおすすめです。 |
入浴用のアメニティ | 石鹸、シャンプー、トリートメント、ボディソープなど好みのものがあれば持ち込みましょう。共用で使えるアメニティが用意されているシェアハウスもあります。 |
化粧品類 | 化粧水や乳液、ボディクリームなどが備え付けられていることはありません。日々のスキンケアを欠かしたくない人は必須です。特に入居して数日間は、ストレスで肌荒れする可能性が高くなります。 |
寝具 | 枕、敷布団、掛布団、毛布などは基本自前で準備します。シェアハウスによっては、寝具類が備え付けられていたり、レンタルできたりします。 |
各準備物について、詳しく解説します。
衣類
シェアハウスの入居時に必要な衣類は少なすぎず、多すぎずという加減が重要です。
少なすぎる場合、頻繁に洗濯しないと間に合わなくなります。しかし、洗濯機は入居者みんなで使うものなので、タイミングが合わないと使えません。最低でも2~3日分は準備しておきましょう。
逆に、衣類が多すぎる場合は、収納できなくなる可能性もあります。特にコート類などは、何着もあるとかさばって収納できなくなるので、引っ越し前に処分しておくと良いでしょう。
全部屋に備え付けの収納ケースは半透明なので、生活感が出ないのが良いところ。
この二つの収納ケースに収まるように、衣類を断捨離するのも良いかも。#シェアハウス pic.twitter.com/egR2rU5SBm
— Graphium House|クリエイターが集まるシェアハウス (@GraphiumHouse) November 25, 2020
ちなみに筆者の場合、シェアハウスに入居したのは5月で、比較的薄着で過ごせる時期だったため、持ち込む衣類は少なめで済みました。収納スペースを確認した後、衣類を追加するという流れでしたので、特に収納に困ることもありませんでした。
内覧時にも収納スペースを確認できますが、実際に入居してみると想定していたほどの収納力がないということもあるので、入居時に準備する衣類は必要最低限として、実際に入居してから必要分を追加するという流れがおすすめです。
タオル
タオルはシェアハウスの入居初日から必要になるので、必ず準備しておきましょう。タオルは洗顔時、入浴時など、シェアハウスの生活において様々なタイミングで使います。
シェアハウス内で共有のタオルが用意されている場合もありますが、清潔感を気にする人は自前のタオルを使うのがおすすめです。
筆者の場合、タオルなしで入居したところ、初日は他の人が使った後の濡れたバスタオルを使うこととなり、非常に後悔しました。
入浴用のアメニティ
入浴用アメニティとして、シャンプー、トリートメント、ボディソープなどを準備しましょう。シェアハウス側で用意されている場合もありますが、自分の肌に合わない可能性があります。
またお風呂付の個室に入居する場合だと、お風呂には何も用意されていないので、自前で準備しておく必要があります。
化粧品類
日々のスキンケアにこだわっている方は、化粧水や乳液、ボディクリームなどの化粧品も忘れずに準備しましょう。基本的にシェアハウスで化粧品が用意されていることはありません。
特に入居して間もない時期は、「シックハウス症候群」の発症や、入居先の水が合わないといった理由で肌荒れを起こすこともあります。
引っ越したら肌が荒れた? / MIZSEI
新しい家に引っ越したら肌が荒れた。くしゃみや鼻水、目の痒みやのどの痛みが止まらない。
家を清潔に保っているが時間が経っても治らない場合、それは「シックハウス症候群」や「引っ越し先の水が合わない」が原因かもしれません。引用元:MIZSEI 水生活製作所
実際に筆者自身も、肌が弱いこともありますが、シェアハウスに入居して数日間は肌が荒れました。それに備えてスキンケアクリームを準備しておいたため、さほど症状が悪化しなかったのは良かったと思っています。
普段肌荒れを起こさない人も、慣れない環境に飛び込むと肌荒れを起こすケースもあるため、念のため化粧品類を準備しておくのがおすすめです。
寝具
寝具は、シェアハウスの部屋に備え付けられているパターンと、自分ですべて用意するパターンがあります。入居前に、管理会社に確認しておきましょう。
布団やベッドの大きさは、シングルサイズがおすすめです。どのシェアハウスに入居しても問題なく使えるはずです。セミダブルやダブルなど、サイズの大きな寝具は、過度に部屋の面積を占めて狭くなる可能性があるので注意しましょう。
ちなみに、寝具を月額でレンタルできる場合もあります。
特に寝具にこだわりがなかったり、短期間だけ住むつもりなら、レンタルするのも良いでしょう。
シェアハウスの入居時にあると便利なモノも準備しよう
下記で紹介するものは、シェアハウスの入居に必須ではありません。しかし、あればシェアハウスでのストレスを減らすことができます。可能であれば、下記で紹介するものも準備しておくと良いでしょう。
スリッパ | 共有スペースは人の行き来が多い分、清掃していても汚れています。靴下を汚さないために、スリッパがあると安心です。 |
耳栓 | シェアハウス内は、様々な物音が聞こえます。騒音はストレス要因になりやすいので、その対策として耳栓を用意しておくと良いでしょう。 |
ハンガー | シェアハウスにハンガーが用意されていない場合もあります。衣類を綺麗に収納するにはいずれ必要となるので、最初から準備しておくのがおすすめです。 |
貴重品用鍵付きボックス | 財布や通帳、印鑑などの貴重品は、個室であってもさらに鍵のかかったボックスで保管しておくと安心です。 |
食器類 | 食器は共有のものもありますが、洗い方が適当な場合などもあるので、自分用があると安心です。 |
調味料 | 基本的にはシェアハウスに用意されていることが多いものの、自分の口に合わなかったり、好きな時に使えなかったりすることもあるため、自前で準備しておくのがおすすめです。 |
イヤホン・ヘッドホン | 夜の遅い時間帯などにテレビ、動画を見る場合には、音を漏らさないようにするため、イヤホンもしくはヘッドホンが必須となります。 |
延長コード | シェアハウスの室内では、十分な数のコンセントの差込口がありません。電化製品を多く使う場合は、延長コードを使って室内のどこでも電源確保できるようにします。 |
小型の掃除道具 | ちょっとしたホコリやゴミが気になる時用に、小型の掃除道具があると安心です。共有用の掃除機が備え付けられていることが多いものの、都合よく使えるわけではありません。 |
洗剤・柔軟剤 | こだわりがなければ、物件に備え付けのものでOKです。 |
それぞれ詳しく解説します。
スリッパ
シェアハウスは多くの人が行き来する分、廊下やリビングなど、結構汚れています。その上を歩くと靴下や足裏がかなり汚れてしまうので、気になる人はスリッパを持っていきましょう。引っ越し用の荷物に入れるのではなく、入居する初日に手で持っていくのがおすすめです。
耳栓
シェアハウスには多くの人が入居している分、個室にいても物音が多く聞こえてきます。慣れないうちはかなりストレスを感じるでしょう。そのため騒音対策として、耳栓を準備しておくのがおすすめです。
夜は基本的に物音を立ててはいけないというルールが定められていますが、それでも物音は発生します。ドミトリータイプの場合は、同じ部屋にいる入居者のいびきがうるさくて全然眠れないということもあるでしょう。
筆者自身は、真上に住んでいる人の足音や物を動かす音などが気になり、ストレス要因となりました。直接本人にクレームを伝える勇気はなかったので、耳栓を使うようにして、問題を解決できました。
ハンガー
ハンガーがないと、コート類やワイシャツなどの収納に困ります。ハンガーが備え付けか否かは物件によりけりです。
シェアハウスの物件詳細ページにハンガーの有無は記載されていないことも多いので、内覧時や入居前のタイミングで確認しておきましょう。「ハンガーなし」と言われたら、事前に準備しておくことが大切です。
ハンガーがあるか否かだけで、入居後の片付けや整理整頓のスピード感が大きく変わります。
貴重品用鍵付きボックス
シェアハウスの個室は施錠できるため、基本的にはセキュリティ対策ができています。しかし、自分が施錠し忘れると、他の入居者に侵入されてしまうかもしれません。
そういった場合に備えて、財布や通帳、印鑑、実家のカギなどを保管しておく鍵付きボックスを準備しておくと良いでしょう。実際に自室内に侵入されて、盗難の被害に遭ったというシェアハウス入居者の口コミも見られます。
シェアハウスに入居した2日目
部屋に貴重品を置いて
鍵をかけて朝の7時〜7時30分シャワーを浴びている間に定期券を盗まれた
そのシェアハウスはセキュリティー上シェアハウスの人間しか入れないので
朝の犯行は明らかにシェアハウスの人間だ
シェアハウスの犯罪女は
新宿高円寺555=gogogoと pic.twitter.com/hR3tKmeR8y— 武田彩希(Saki Takeda) (@sakae5558) February 18, 2024
食器類
食器類はシェアハウスで用意されていることも多いため、基本的には準備不要です。しかし共有の食器やコップは、きちんと洗浄されていない可能性があります。
そういった点に不安がある方は、自前で食器類を準備しておくと安心です。
調味料
調味料も多くの場合、シェアハウスの共有物として用意されています。ただ、必ずしも自分好みのものがあるとは限りません。
また「塩があるから」と思っていても、いざ料理屋食事で使おうと思ったら他の入居者が大量に使っており、既になくなっているということもあり得ます。筆者自身、実際にそのような事態に直面して困ったこともありました。
シェアハウスで自炊を多くする予定がある方は、自分用の調味料を準備しておくのがおすすめです。
イヤホン・ヘッドホン
夜22時以降などにテレビや動画を見たいなら、イヤホン、ヘッドホンは必須です。多くのシェアハウスでは、「夜は音を出してはいけない(=テレビを見てはいけない)」といったルールがあります。
シェアハウスでは、皆さんが気持ちよく共同生活を送れるように、いくつかルールを設けております。
例えば、「共有部に私物を放置しない」「深夜・早朝は大きな音を出さない」「共有備品は使用後に必ず元の位置に戻す」などのルールがあります。
しかし音が漏れないなら、夜遅い時間にテレビや動画を見てもOKです。つまりヘッドホンやイヤホンを装着して、外部に音を漏れないようにすれば問題ありません。
筆者自身、深夜に海外サッカーの試合を見ることも多々あったため、イヤホンは必須でした。
延長コード
シェアハウスの個室ではコンセントの差し込み口の数が限られています。少ないと2個程度しかありません。
自分が使いたい電化製品に対して差し込み口が足りない場合は、タコ足配線付きの延長コードを使いましょう。すると差し込み口の数が増え、さらに室内のどこからでも差し込み口にコンセントをさせるようになります。
延長コードがないと、ドライヤーなどコードが短い電化製品を使用できる場所が限られてしまうので、特に女性によっては必需品と言っても良いでしょう。
小型の掃除道具
掃除機はシェアハウスの共有物として、共有スペースに備え付けられているのが一般的です。しかし、利用できるのは他の入居者が利用していない時に限られます。
そのため、部屋の中でちょっと気になるホコリや汚れがある場合の備えとして、ハンディタイプの掃除機やクイックルワイパーなどを準備しておくのがおすすめです。
洗剤・柔軟剤
洗剤や柔軟剤も基本的にはシェアハウスに備え付けられています。特に気にしないなら、備え付けのものを使えばOKです。
しかし、洗剤や柔軟剤はにおいの好みが大きく分かれます。筆者は元々自前で準備せずに入居しましたが、好みのにおいではない柔軟剤が備え付けられていたので、その後自分専用のものを購入しました。
洗剤、柔軟剤にこだわりたいなら、あらかじめ準備しておき、シェアハウスに持ち込みましょう。
シェアハウスには持ち込む必要がないものもある
最後に、シェアハウスに持ち込む必要がないものを紹介します。余計なものを持ち込むと、引っ越し料金が高くなったり、部屋が狭くなったりするため、何が不要かも理解しておくことが重要です。
部屋にすでに備え付けられている家具・家電
シェアハウスによっては、生活に最低限の家具・家電が備え付けられている場合があります。
すでにあるものを自分でもわざわざ持ち込む必要はありません。どんな家具・家電があるのかは、入居前に必ず確認しておきましょう。
「使うかもしれない」程度なら一旦持ち込まない
シェアハウスの部屋は一般の賃貸住宅に比べると、面積は狭いです。そのため、あれこれ多くのものを持ち込んでしまうと、不要なもので部屋が散らかってしまいます。
自分の中で「必ず使うもの」なのか、「使うかもしれないもの」なのかを切り分けて、「使うかもしれないもの」なら一旦後回しにしましょう。シェアハウスに入居した後、実際に必要になったタイミングで購入すればいいだけの話です。
筆者自身も、1年弱のシェアハウス入居期間でほとんど使わずに終わったものも多く持ち込んでしまい、後悔しました。
近所にショッピングモールがあるなら現地調達もおすすめ
シェアハウスの近所にショッピングモールがあるなら、本当に必要最小限のものだけを持ち込み、入居初日にショッピングモールに足を運んで現地調達するのも一手です。
持ち込む荷物が必要最小限だと、引っ越しの費用や手間もかからず、さらに入居後の片づけもすぐに終わらせられるというメリットがあります。
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